長野「4人殺害」事件 地元紙が報じた両親の”肉声”から「特殊な親子関係」が浮き彫りに 専門家が指摘する「見過ごされたサイン」

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 警察官2人を含む4人が殺害された長野「立てこもり」事件の背景が徐々に明らかとなるなか、現在、注目を集めているのが容疑者の「成育歴」だ。専門家は「事件を未然に防げたかもしれない機会」とともに、それが「見過ごされた可能性」を指摘する。

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 殺人の疑いで逮捕・送検された青木政憲容疑者(31)は動機について、「(警察官から)撃たれると思った」や「“ぼっち(独りぼっち)”とバカにされてると思った」などと供述しているが、そういった事実はいずれも確認されておらず、「容疑者の一方的な思い込みだった」(取材を続ける民放キー局記者)とみられている。

 供述だけでは理解に苦しむ凶行の背景を知るうえで、地元の信濃毎日新聞が両親へのインタビューをもとに、容疑者の「31年の足跡」をたどった記事(5月29日付)が注目を集めている。

「両親によると、容疑者はすでに約10年前の時点で、周囲から“ぼっち”とバカにされることに不満を募らせていたといいます。さらに思い込みの強さや、周囲の視線に過敏に反応する性格がどう形作られたかを窺い知ることのできるエピソードも豊富です」(同)

 3人兄弟の長男として生まれた青木容疑者は幼少時は活発な子供だったとされる。母親によると〈幼稚園の園長から「多動児の傾向があるかもしれない」と言われたが、(父親の)正道さんは「子どもはそんなものだろう」と気にもとめなかった〉という。(※以下、〈〉内は信濃毎日新聞・同号より)

 専門家は、この時の対応に悔やまれるものがあると話す。

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