「梅村みずほ参院議員」国会での連続暴言に処分 次期参院選は公認ナシで聞こえる「安倍さんがいれば」の声
事実はありません
当時33歳だったスリランカ人女性・ウィシュマさんが名古屋出入国在留管理局で病死した件について、不適切な発言をした梅村みずほ参院議員に、所属する日本維新の会から党員資格停止6カ月の処分が下った。「処分は甘すぎる」などといった意見も聞かれるが、維新側は次期参院選で公認しない方針なのだという。
これまでの経緯を振り返っておこう。
入管難民法改正案を審議する5月12日の参院本会議において梅村氏は、「支援者の一言がウィシュマさんに“病気になれば仮釈放してもらえる”という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況につながった恐れも否定できない」「支援者の助言は、かえって収容者にとって見なければよかった夢、すがってはいけない『わら』になる可能性もある」と発言。
実際にそこで何が起きていたかはいまだに議論の分かれるところなのだが、人が亡くなっている以上、国会議員としては発言を慎重にしたほうがいいのは確かだろう。
脇の甘さ
16日になって遺族側の弁護団が質問状を送付したが、同じ日の参院法務委員会で「事実はありません。しかし、可能性は否定できません」「ハンガー・ストライキによる体調不良で亡くなったのかもしれない」などと述べた。
ここでも「かもしれない」という表現を使うあたりがどうにも脇が甘いようなのである。
これに対して遺族は「デマ」と抗議し、維新執行部も梅村氏に自重を促したが、梅村氏は18日の同委員会でも「デマではない。根拠はある」として撤回することはなかった。
「遺族のみならず与野党からも大きな批判の声が渦巻いて、文字通り炎上していました。維新の執行部は18日の委員会では、この問題には言及しないようにと釘をさしていたようなのですが、梅村氏はこれをスルーした格好ですね」
と、担当記者。
維新の場合、どちらかというと波紋を呼ぶような発言をする議員が珍しくないのだか、同党ですらストップをかけていたというのだ。にもかかわらず、彼女は口を閉じなかった。
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