「山口組」極粋会組員を「稲川会」元組員が射殺 接点は? 極粋会トップと島田紳助さんとの関係 「ポルシェ・セルシオ連続窃盗」事件とは?

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2人の接点

 話を戻そう。FXには丁半博打の要素が多分にあり、素人が手を出してもカネを溶かすだけだというのがもっぱらだろう。加えて、金融商品取引業者として登録されていなかったはずだからそれ自体が法律に触れる可能性がある。

「佐々木容疑者も実際、集めたカネから運用益を生むには至っておらず、実態は自転車操業だったとの指摘もあります。あるいは、そもそも投資話は各方面からカネをかすめ取るための方便で、自身の生活費に回していた可能性もあるとのことです」(同)

 鈴木組員の懐具合は判然としないが、500万円を“出資”するのだから、それなりに佐々木容疑者のことを信頼していたところもあるのだろう。

 2人の接点について竹垣氏は、「宮城刑務所で服役中だった時と聞いています」と明かす。

 実は、鈴木組員は2001年3月~4月にかけて三重、千葉、新潟の3県で発生した連続窃盗・強盗傷害事件の主犯格として同罪で起訴され、新潟地裁で懲役14年の刑が下っている。

 その罪状について、先の記者に解説してもらおう。

ポルシェやセルシオ連続窃盗

「鈴木組員は仲間らと共謀し、モータープールや工場からポルシェやセルシオなど計16台(約1億円相当)を盗み、転売。さらに、現金約2200万円を積んだ会社社長の乗用車にわざと追突し、車ごと現金を盗んでいます。加えて信用金庫の支店職員の顔に催涙スプレーを吹きかけるなどして、現金6万円が入った集金カバンを奪って職員にケガを負わせたり、銀行の支店行員の営業車を襲ったりして車内から現金約1300万円を強奪。その時も行員に催涙スプレーを吹きかけるなどして、ケガを負わせています」

 裁判長が「用意周到に計画された、大胆で極めて悪質」と指弾した通りの犯行だ。

 一方の佐々木容疑者も、指示役として事件に関与した過去があったとされる。

「1999年に、神奈川県内のパチンコ店に押し入り、経営者の首を切るなどしてケガを負わせ、現金約200万円などを奪った疑いで、強盗殺人未遂容疑で逮捕されています」(同)

 鈴木組員同様、かなり荒っぽい手口だ。先に竹垣氏が「ある件で処分され」と言ったのは、この事件なのだとか。

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