両親は離婚、ヤングケアラーで大学進学も断念…ある日わかった母親の本性に絶句した43歳男性の告白
突然の母の「再婚」
就職して3年たったころ、母が突然「再婚する」と言い出した。そのとき母は45歳。なんと妊娠しているという。これには亨治さんも二の句が継げなかった。就職してから給料は全額母に渡していた。そこからわずかな小遣いをもらって、彼は何の楽しみもなく仕事に勉強にがんばってきたのだ。その間、母は恋愛をして妊娠していた。
「理不尽というのかなあ、割り切れないものが残りましたね。結局、母は自分のことしか考えていなかったんだな、と。しかも再婚相手が転勤になるので、転勤先で新生活を始めると。一度だけ再婚相手に会いましたが、母より7歳年下でした。まあ、いい人だったけど母が一方的に惚れ込んでいるのが明らかで、僕としてはそれも大丈夫かなと心配でした」
家はあんたにあげるからと、母は祖父母の保険金をもってさっさと出て行った。恋に浮かれている母親を見るのはあまりいい気分ではなかったそうだ。
後編【「彼女は僕の心を浄化してくれたのかもしれない」 43歳男性が不倫相手に感じた“同じ匂い”の正体】へつづく
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