「イッテQ!」打ち切り説が流れる背景…実はヤバい“大御所タレントの長寿番組”は?
成功中のバラエティは?
「イッテQ」はコア層にウケている分、面白いと思う高齢者はそう多くないはず。もともと世帯視聴率では不利なのである。
本当に打ち切られても不思議ではないプライム帯のバラエティを考察してみたい。その前に、今のところ大勝中の視聴率上位5番組を挙げる(5月8~14日、不定期放送の番組は除く)。
1.日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」(日曜午後7時58分)
個人8.1% コア8.7% 世帯10.6%
2.テレビ朝日「ザワつく!金曜日 」(金曜午後6時50分)
個人7.3% コア2.6% 世帯12.2%
3.日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」(日曜午後7時)
個人7.2% コア6.0% 世帯10.6%
4.テレビ朝日系(制作・朝日放送)「ポツンと一軒家」(日曜午後7時58分)
個人7.1% コア1.5% 世帯12.3%
5.日本テレビ系(制作・中京テレビ)「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」(火曜午後7時)
個人6.3% コア4.7% 世帯9.8%
5.TBS系(制作・毎日放送)「プレバト!!」(木曜午後7時)
個人6.3% コア2.8% 世帯10.0%
2位の「ザワつく!金曜日 」は、個人視聴率は高いが、コアがやや低い。MCの長嶋一茂(57)、石原良純(61)、高嶋ちさ子(54)の3人が50代から60代で、その世代観に沿った番組になっているため、視聴者の年齢層も高い。
4位の「ポツンと一軒家」は世帯視聴率では1位。この番組に人里離れた土地で暮らす人たちが登場するのは知られている通り。その人たちは利便性より大切なものがあると観る側に語り掛けてくる。これに共鳴しやすいのは、主に人生経験を重ねた高齢者か中高年だろう。だから、コアは極端に低い。
5位の「オモウマい店」は珍しい番組だ。店主のキャラクターを売り物にする人情系グルメ番組は若い世代にウケないというのが通り相場なのだが、この番組はコアもいい。店主と取材ディレクターのキャラクターをネタとして扱い、お笑い番組に近いスタイルにしているからだろう。従来型の人情系グルメ番組とは異なる。
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