「登記人が江戸時代生まれ」の家屋敷が騒動に 100人を超える相続権者、なぜ放置された?
埼玉県のJR川口駅から歩いて20分ほどの住宅街は、年の暮れにキツネが杉の葉を持って田植えのまねをしたという言い伝えがある。5年ほど前、その一角にある敷地約470坪の旧家に問題が持ち上がった。敷地を売却しようとしたら、続々と所有権者が出てきたのだ。
売買に関わった不動産業者が言う。
「もともと、家屋敷は明治時代に当時の当主が相続をしたものです。年代からいって江戸時代に生まれた方でしょう。しかし、それからずっと、子孫の方々が相続登記をせずに放置してあったのです。...