「栗山に代われ!」のヤジに、原辰徳監督が示した反応とは? 対阪神3連敗にみる「岡田監督との優劣」と「退任Xデー」

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秋広も不調なら早々と見切り?

 次は捕手起用。岡田監督はバッテリーを組む先発投手に応じ、坂本誠志郎、梅野隆太郎を使い分けている。

「就任当初、“レギュラーは梅野”とした言葉にとらわれていない。坂本が投手を勝たせられるとみると、積極活用する。同時に野手で最も激務であるポジションならではの負担を抑えながら、シーズン終盤になっても力を発揮できるようにもしている」(前出の元監督)

 一方で巨人は大城卓三に負担が集中する。

「小林(誠司)が2番手捕手だが、打力が大城に見劣りし、スタメンで使うと攻撃力は落ちる。確かに大城はWBCに参加したことで、特に打撃が急成長したが、フルシーズンを戦った経験がない。その上、WBCに合わせた調整は昨季までより早くなった。今の状態が夏場まで持つとは限らない。143試合全部に勝てるわけではないので、適度に小林を使えば、彼の実戦勘を保ちつつ大城に休養を与えられもするのだ……」

 長丁場のペナントレースを見越した点でも原監督は岡田監督の後塵を拝しているようだ。

 現役ドラフトで獲得した選手の起用法でも、大竹耕太郎が開幕6連勝と、青柳晃洋、西勇輝が不調の先発陣でエース級の働きを見せている阪神に対し、巨人は5月8日にオコエ瑠偉をファームに降格させた。

「やや調子を落としてはいたが、新天地で水を得た魚のような活躍をしていたオコエを2軍に落とす必要はあったのか賛否が分かれる判断だった。秋広(優人)も好調の今はいいが、いずれ調子が下降線となれば、すぐに見切るのではないか。原監督は目先の1勝にこだわりすぎて、長い目でシーズンを見ての2、3勝を捨てているようなもの」

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