甲子園で巨人監督にヘビを投げつけたファンも…昭和のプロ野球で本当にあった珍事件
球審のメガネに八つ当たり
今も昔も判定をめぐる監督、選手と審判とのトラブルの種は尽きない。昭和のプロ野球では、審判への暴行で退場になったり、時には無期限出場停止処分を受けるなどの殺伐とした事件が起きる一方で、どこかユーモラスで、のどかなテイストを感じさせる“珍風景”も見られている。【久保田龍雄/ライター】
本塁クロスプレーの判定に納得がいかず、「ピントが合っていない」と球審のメガネに八つ当たりしたのが、巨人時代の水原茂監督(当時の登録名は水原円裕)である。
1956年7月31日の阪神戦、両チーム無得点で迎えた6回裏、阪神は1死三塁から後藤次男の三ゴロで三塁走者・田宮謙次郎が本塁を突いた。...