「ダイアナ妃の悲劇」を彷彿も事態は二転三転 ヘンリー王子とメーガン妃は“あわや大惨事のカーチェイス”に遭遇したのか
「誰も切符を切られなかったし、逮捕もされなかった」
ヘンリー王子夫妻ら3人の警護チームを率いていたのは、オバマ大統領(当時)のシークレットサービスだったクリストファー・サンチェス氏。サンチェス氏はCNNに対し、16日夜の一件は「見たことも経験したこともない」もので、死亡者が出る可能性すらあったと語った。また、3人が途中で車を乗り換えたことも明かしている。
この乗り換えた車は、ニューヨーク名物のイエローキャブだった。37歳の男性運転手は、複数のメディアで当時の状況を語っている。関係者の話として報じられた内容と合わせて、経緯をまとめてみよう。
〇夜9時50分頃:3人は市警に護衛された警護チームの黒い車両で会場を出発。パパラッチを振り切れず、約1時間後にアッパー・イーストのニューヨーク市警第19分署へ向かう。
〇夜11時頃:3人はサンチェス氏が第19分署前で停めたイエローキャブに乗車。出発後にゴミ収集車の後ろで一時停車するとパパラッチが出現し、その後も2台の車に追跡される。
〇夜11時30分頃:サンチェス氏の指示でイエローキャブが第19分署に戻る。3人は最初に乗っていた黒い車両に乗車。警察の道路封鎖などで、今度はスムーズに目的地に到着。
イエローキャブの運転手によると、パパラッチが乗った2台の追跡車は横に並んでキャブの車内を撮影した。しかし、「(相手が)追いまわしていたとは言えないだろう」「映画のようなカーチェイスとは違う」「パパラッチは距離を取っていた」とも証言している。
続いてパパラッチたちも口を開いた。彼らが主に期待していたのは、3人が食事に行くこと。また、当時の状況が「あわや大惨事」と表現されることに、違和感を抱いているという。あるパパラッチは米誌「ピープル」電子版に対し、「誰も(違反)切符を切られなかったし、逮捕もされなかった……突拍子もない誇張でない限り、それがどんな『あわや大惨事』の状況だったのか理解できない」とコメントした。
契約したフリーカメラマン4人が現場にいたセレブニュース通信社「バックグリッドUSA」も声明を発表。この4人の行動を調査しているとした上で、彼らから「ヘンリー王子側の護衛車4台のうち1台が、無謀と思われる運転をしていたとの報告があった」と明らかにした。また、ヘンリー王子夫妻側からは、安全強化を理由に「追跡中に撮影したものすべて」の提出を要求されたが、あっさり拒否したという。
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