「友達だと思ってる人が少ない」女優・桜田ひより(20)の超インドアな素顔 吹き替えにも挑んだ仕事のモチベは

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 2021年、中国で公開されると動員638万人という大ヒット作となったアニメーション映画「雄獅少年/ライオン少年」。圧倒的な映像美、獅子舞を使ったカンフーのようなアクションは世界基準のエンターテイメント映画で、日本語吹き替え版が5月26日に公開された。同作で主人公の貧しい少年チュンの運命を変える少女チュンを演じたのが、女優の桜田ひよりだ。昨年話題となったドラマ「silent」に出演し、注目が集まる彼女に、初吹き替えの感想、作品の見どころ、意外な仕事へのモチベーションなども聞いた。【徳重龍徳/ライター】

――桜田さんは2019年、山本寛監督のアニメ映画「薄暮」で声優の経験がありますが、吹き替えは初めてです。吹き替えならではの難しさはありましたか。

桜田:普段、私が演じているドラマ、映画は自分の表情や動きも込みで感情を表現しますが、吹き替えは、声だけで喜怒哀楽を表現するので本当に難しかったです。

――桜田さんは好きなアニメに「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」 「幼女戦記」を挙げるなどアニメ好きですが、声優への憧れはあるんでしょうか。

桜田:憧れよりも尊敬が強いですね。本当にすごいお仕事だと思いながら毎回アニメを見ています。そうした尊敬している方々とお仕事でご一緒させていただける機会はめったにないですし、その中で自分1人が未経験で入る怖さもありました。

収録では監督からいろいろご指導をいただいたからこそ、時間をかけてチュンちゃんの役作りができたのでありがたかったです。それこそ声だけで年齢も変わってきてしまうんです。声が高すぎると主人公のチュンくんと同い年に見えてしまう。逆に声を低くしすぎると柔軟さがなくなってしまったり、そういう部分では試行錯誤の連続でした。

――作品については既にご覧になられたと思うんですが、どうでしたか。

桜田:映画館で鳥肌が何回も立ちました。自分の部分しか収録時には見ていなかったので、作品全体を通して見た時に獅子舞がそろった姿は圧巻でした。映像が美しくて、獅子舞の一つひとつの毛の流れの動き方がすごく繊細でした。あと音楽がプラスされることによって迫力度も変わってくるんだなと思って、夢中になって見てました。

――スクリーンでご自身の当てた声を聞いた感じはどうでしたか。

桜田:なんだか不思議で客観的に見れていなくて。出来栄えはどうなんだろう? 逆に他の方の感想がすごく聞きたいです。

――声はしっくりきてましたよね。

桜田:本当ですか。良かった。ありがとうございます。

――桜田さんは好きなアニメに「鬼滅の刃」を挙げてましたが、竈門炭治郎を演じた主演の花江夏樹さんとはお話はされましたか。

桜田:取材でお会いしました。普段アニメを見ていてもちろん存在は知っていましたし、すごくファンだったのですごくドキドキしてました、ずっと。「あっ、本物だ!」みたいな感じで(笑)。声優の楽しさを話していた時に「声だけで表現しているので大人になっても中学生の役ができたり、役の幅が俳優と違う」という話を聞いて、確かにとはっとなりました。

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