戦力外の茶谷を4番で起用、メジャー流投手継投術…首位ロッテを支える吉井采配の妙とは
「戦力外」から4番バッターに
「ピンチはチャンス」という。確かに逆境でしか得られないものもある。しかし、首位を走る千葉ロッテマリーンズ・吉井理人監督(58)が得たものは少し違うようだ。山口航輝(22)、藤原恭大(23)、荻野貴司(37)らが故障離脱したものの、その代役選手たちをバージョンアップさせているのである。
その代表はなんといっても「戦力外から4番バッターに這い上がった男」だろう。
5月17日のオリックス戦。この日は首位攻防戦の第2ラウンドだったが、吉井監督がスタメン4番に抜てきしたのは、昨季までプロ入り通算89試合 にしか出ていない茶谷健太(25)だった。...