バッハ以前の音楽は、なぜクラシック音楽と呼ばないのか?――音楽評論家が考える「古楽・現代音楽にはない特権性」

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 クラシック音楽が好きという人は多いでしょう。愛好家ではなくても、バッハやモーツァルトなどをBGMに聞き流している人も結構いるはずです。

 ところで「クラシック」とは「古典」という意味ですが、バッハ以前の西洋音楽は「古楽」と呼ばれ、なぜかクラシック音楽とは呼ばれません。また、シェーンベルク以降の西洋音楽は、なぜか「現代音楽」と呼ばれています。

 いったいクラシック音楽とは何なのか――? 岡田暁生さんと片山杜秀さんの対談本『ごまかさないクラシック音楽』(新潮選書)から、一部を再編集してお届けします。...

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