広島G7サミット「逃げるんですか」で話題の元朝日記者 法相会見では「東京新聞・望月衣塑子記者」と“タッグマッチ”
会見の終盤、二人が動いた
二人の”共演”が見られたのが、4月21日に開かれた斎藤法相の閣議後記者会見だった。会見場は始まる前から物々しい雰囲気に包まれていたという。
「ただでさえ、昨年から望月さんはほぼ皆勤賞で法相会見に参加。毎回、入管法改正問題でバチバチに大臣とやり合っていました。そこに望月さんの盟友が加勢するとなると“もはやカオス”と、官僚たちはピリピリしていた」(某社記者)
まずは各社から、入管法改正案、中国でスパイ容疑をかけられ実刑判決が下った日中交流団体元理事長の問題、広島で技能実習生が乳児を死体遺棄した容疑で逮捕された事件などの質問が続いた。
二人が動いたのは終盤だった。先陣を切ったのは尾形氏だ。
――大臣はこの間、ウィシュマさんの動画について聞かれた際に、「原告側が勝手に編集をして公開したものである」ということをおっしゃっていますけれども、そうではなくて、政治家個人として法務省の大臣としていらっしゃるわけですから、ビデオをご覧になったのか、そのご覧になったときにご自身としてはどういうふうに感じたのかを、まず聞かせていただけないでしょうか。
斎藤法相:5分間のビデオというより、私は5時間以上、全部見ております。その上で国会でも答弁しておりますけれども、どうしてこういうことが行われてしまったのかというふうに思ったのと、こういうことは二度と繰り返してはならないということを強く思いました。そして今でも、ウィシュマさんが「担当さん、担当さん」と呼んでいる声は、私の耳から去っていません。そういう強い思いを抱きました。
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