「第三者委員会」はあきれるずさんな後始末の“温床”か 東京五輪、企業不祥事、いじめ問題を取り巻く調査のワナ
不祥事の原因を突き止め、再発を防止したり、被害を回復したりするために設置されたはずの「第三者委員会」が、実は単なるメディア対策や禊(みそぎ)のためのツールと化してしまっている――前回の記事ではそんな衝撃的な指摘をご紹介した。
数多くの第三者委員会報告書の格付け作業を行った会計のプロフェッショナルでもある八田進二氏は、作家・佐藤優氏との対談で、特に官庁の報告書には問題が多いと語っている。真相究明にはほど遠いものも珍しくないというのだ。
一体なぜか。...