【名人戦第4局】「置いてきぼりの銀が泣いている」の渡辺名人に藤井六冠が異例の圧勝
将棋の第81期名人戦七番勝負の第4局が5月21、22の両日、福岡県飯塚市の「麻生大浦荘」で行われ、挑戦者の藤井聡太六冠(20)が69手という短い手数で渡辺明名人(39)に勝利。通算成績を3勝1敗とし、史上最年少名人と2人目となる七冠の「ダブル奪取」に王手をかけた。名人戦4連覇を目指す渡辺が防衛するには、残り3連勝するしかない。かつての三冠が無冠に落とされるピンチに陥った。【粟野仁雄/ジャーナリスト】
先手は藤井。いつものようにお茶を飲んで初手「2六歩」と指した。...