市川猿之助 梨園関係者が明かす一門の確執 “愛するM”とは「人前でも構わず口喧嘩する仲だった」

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「ふたりが親密な関係だったのは周知の事実」

 さらに、この関係者が続けるには、

「彼は慶應大学を出て勉強はできるのだけど、社会性については少し欠落している部分があったのではないか。本人は、弟子や関係者に酷いことをしているという自覚はなかったのかもしれません。ただ、周囲に自身の言動を諭されたら“逆らった”と思って排除してしまう。そこに“驕り”があったと言われても仕方がないでしょう。要するに彼には“軍師”がいないんですよ。歌舞伎という特殊な世界を理解して、マネジメントしてくれる存在が。付き人やマネージャーがいてもやはり長続きしない。だから、今回のような事態に直面したときに相談する相手がいなかった」

 そうしたなかでも、心を許していたのが、「遺書の宛名にあった俳優のMでした」(同)。

 Mは役者として猿之助が主宰する舞台に立つ一方、運転手をすることもあったという。

「Mは付き人というよりも、猿之助のお気に入りですね。自分のそばに置きたいということで運転手をさせていたのだと思います。ふたりが親密な関係だったのは周知の事実。それこそ、人前でもお構いなく口喧嘩をしてしまうんだから。本来、Mの立場であれば猿之助に口答えなど到底できませんからね」(同)

 そして、追い詰められた猿之助が自身の思い、そして、遺産を託そうとしたのがMだった。“事件”は知られざる歌舞伎界の人間模様まで浮き彫りにしている。

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■相談窓口

・日本いのちの電話連盟
電話 0570・783・556(午前10時~午後10時)
https://www.inochinodenwa.org/

・よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
電話 0120-279-338(24時間対応。岩手県・宮城県・福島県からは末尾が226)
https://www.since2011.net/yorisoi/

・厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」やSNS相談
電話0570・064・556(対応時間は自治体により異なる)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_info.html

・いのち支える相談窓口一覧(都道府県・政令指定都市別の相談窓口一覧)
https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php

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