市川猿之助 梨園関係者が明かす一門の確執 “愛するM”とは「人前でも構わず口喧嘩する仲だった」
“スキャンダル報道”以前から不安の声
四代目市川猿之助(47)を巡る前代未聞の“事件”は、いまだ収束の気配を見せない。5月18日に自宅から救急搬送された猿之助は一命をとりとめたが、母親の喜熨斗延子(きのし・のぶこ)さん(75)は自宅で死亡が確認され、父親の四代目市川段四郎(喜熨斗弘之)さん(76)は搬送先の病院で息を引き取っている。
【写真11枚】29年前、慶応大1年生だった猿之助。やはり現在とは雰囲気が全く違う
この一件の引き金になったとされるのが、同日に発売された「女性セブン」の記事<歌舞伎激震の性被害! 市川猿之助 コロナ拡散濃厚セクハラ>である。記事は猿之助による性加害やハラスメント疑惑を報じていた。
その真偽について取り沙汰されるなか、澤瀉屋の事情を知る梨園関係者はこう嘆息するのだ。
「正直に申し上げて、『女性セブン』の記事はかなり内容を弱めているように思いましたよ。記事が完全にウソであれば彼も反論したでしょう。でも、ある意味で認めざるを得ない内容だったからこそ、パニックになってしまったのではないか。今回の報道以前から、周囲はこうした話が表に出ないか心配していたのです」
“外様”の役者を重用
歌舞伎界の名門・澤瀉屋を揺るがす事態へと発展した今回の一件。その“前兆”は、猿之助が四代目を襲名した2012年頃から燻り始めていたようだ。
「彼は四代目猿之助を襲名して権力を握ったわけですが、そんな時こそ、自身の振る舞いに気をつけなければいけなかった。三代目(現在の二代目市川猿翁)は自分の弟子にかなり厳しくて、物言いも激しかったのですが、芝居になると身内の役者に良いポジションを与えていた。ただ、現在の猿之助はそうではなく、お気に入りの“外様”の役者を次々に使ってしまう。歌舞伎を知っている人間からすると、それこそ“多国籍軍”なんです。その煽りを喰っていたのが、きちんと芝居のできる一門のベテラン役者。外様を重用する一方、身内の“精鋭部隊”は気に入らなければ切ってしまうとなれば、当然ながら軋轢が生じるわけです。実際、いつ“一揆”が起きてもおかしくない状況が続いていたと感じます」(先の関係者)
そうした一門の不協和音が、今回のスキャンダル報道につながった可能性は否定できないという。
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