「市川猿之助」問題でテレビ朝日に大ダメージ 天海祐希も消える想定外の事態に大慌て
5月18日に東京・目黒区の自宅で倒れているのが発見され救急搬送された歌舞伎俳優の市川猿之助(47)。幸い命に別状はなかったが、同じく歌舞伎俳優で父親の市川段四郎さんと母親の死亡が確認された。今回の一件は歌舞伎界だけでなくテレビ界にも多大な影響を与えているという。
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【写真11枚】29年前、慶応大1年生だった猿之助。やはり現在とは雰囲気が全く違う
特に大きな動揺が広がっているのがテレビ朝日だ。民放ディレクターは言う。
「テレ朝の人気ドラマシリーズ『緊急取調室』の映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』が6月16日から公開予定です。予告編にも“最後の敵は、内閣総理大臣”とある通り、主演の天海祐希が演じる刑事・真壁有希子がシリーズ最後を締めくくる被疑者として現役の内閣総理大臣・長内洋次郎に挑みます。この役を演じているのが猿之助さんなんです」
「緊急取調室(略称・キントリ)」は2014年1月期に初めて放送され、視聴率はシリーズ平均12・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)を記録した。
17年4月期にSeason2が放送され平均13・9%、19年4月期のSeason3は平均13・1%、21年7月期のSeason4は12・1%と、確実に二桁を稼いできた。
「天海はじめ、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、塚地武雅、でんでん、そして小日向文世と、個性的な役者が揃っているのも人気の秘密でしょう。ラストとなる劇場版にはシリーズ初期の出演者も登場し、有終の美を飾る作品となっています。ところが今回の猿之助さんの件は、事件性の疑惑もある。そのため、映画公開に合わせた各種イベントの予定が白紙になりかけているそうです」
天海と猿之助で番組ジャック
「テレ朝の人気ドラマですし、製作委員会にも加わっているので、映画を宣伝するのはもちろんテレ朝です。昨年12月に映画化が正式に発表されると、早速BSテレ朝で2月にSeason1、5月にSeason2を“公開記念”と銘打って一挙放送をするなど余念がありませんでした。5月1日にはテレ朝の『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』に猿之助さんが出演し、映画の宣伝をスタートさせたのです。そして15日には完成報告会見も行われ、いざこれからという時に猿之助さんの問題が起きてしまったのです。そのため、6月16日の公開に向けて行われるはずだった宣伝のための番組収録も吹っ飛んでしまったそうです」
もっとも、本来であればテレ朝が製作する映画を紹介するはずのないライバル局の「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系列/読売テレビ制作))や「ゴゴスマ~GO GO!Smile!~」(TBS系列/CBC制作)も、猿之助の余波として「劇場版キントリ」が公開されるかどうかを番組で扱っている。
「テレ朝は今回、主演の天海と敵対する猿之助の2人で、自局のほとんどのバラエティ番組をジャックする予定だったそうです」
もちろん猿之助を宣伝に使うわけにはいかないが、代役を立てるという手もありそうな……。
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