「天然記念物の泉にコインを投げ込み…」「民家への不法侵入も」 やりたい放題なインバウンド観光客たち
観光客同士の怒鳴り合い
夜間に中国系と思しき観光客同士が大声で怒鳴り合いを演じることもあるとか。
頼みの警察はというと、
「見回りには来るものの、なにも注意せずに立ち去ってしまいます」
現場で孤軍奮闘、警備に当たる男性に聞いた。
「鎌倉市から業務委託されて、午前10時から午後6時までの間、ここで立っています。外国語で道を聞かれても、何を言っているのかさっぱり分からない。毎日人数を数えてますが、1日で延べ千人は来てますよ。笛を鳴らして“飛び出さないで”“花壇にのぼらないで”と声をかけてはいますけど、ちっとも聞き入れてなんてもらえません」
ここは韓国人ばかり
韓国からきた女性4人組はみな大学生だという。うち一人は明るい声で、
「スラムダンクが好きな子がいてここに来ました。江ノ島にも行ったんですけど、お店はどこも行列でお昼ご飯が食べられませんでした。ここは韓国人ばかりなので、道を歩いていても地元にいるみたい!」
続いては、はるばるノルウェーから来たという家族。年若きお嬢さんは、
「アニメのオープニングと同じ構図の写真を撮るつもりです。旅行の一番の目的は、やっぱりココと、鎌倉のブッダ(大仏)ね。電車がすごく混んでて驚きました。あんなに混んだ列車に乗ったのは人生で初めて」
そう言って目を丸くする。
沿線屈指の景勝地、江ノ島の「弁財天仲見世通り」も大盛況だ。定食屋の話。
「ミャンマーやベトナムの人も来るけど、韓国人が一番多いかね。今年は過去最高収益だよ。通りのお店はどこもそんな感じじゃないかなぁ。この3年で閉じた店もあったけど、ようやく盛り返した感じだね。昼時は飲食店の数が足りなくてパンクしてるぐらい」
アロハシャツや雑貨などを売る店も、
「円安の影響で一部の商品は3割近く値上げした。それでも韓国人はガンガン買っていってくれるよ。彼らはコロナ明けには真っ先に日本に来たかったってほどの親日家ばかりで、しかも円安もあいまって懐具合がいい。逆に日本人の購買力は、昔に比べると随分落ちたなあって感じますよ」
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