「情報求む」本土復帰から51年、沖縄で新たに見つかった少女の遺骨

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森の奥から骨が

 沖縄が日本に返還されてから半世紀が経つが、今もなお、時が止まったかのように、光の届かない暗闇がある。沖縄県糸満市の鬱蒼(うっそう)とした森の奥。岩に囲まれた、かつて旧日本軍の陣地が張られた場所から、ボランティア団体の手によって戦没者9人の遺骨が見つかった。DNA鑑定の結果、そのうちの2体は、女性であることがこのほど判明した。

 この陣地壕は、当時、沖縄守備隊の歩兵第32連隊第1大隊が使っていたもの。生き残った将兵らによると、糸満港に上陸してくる米軍を迎え撃つために設営され、1945年8月末に武装解除されるまで、十数人の兵士が立てこもって、抵抗を続けていたという。...

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