「理事長は両脇をつかまれ、公証役場に…」 江角マキコ、名門校との「2億3千万円」裁判に女優・岩崎ひろみも登場

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両脇をつかまれ…

 江角はかつて「ショムニ」など人気ドラマに主演したものの、長嶋一茂邸への「バカ息子」落書き騒動や、不倫疑惑などのトラブルが度々報じられ、17年からは“引退”状態にある。

「父の死後、公正証書を見た時は驚きました」

 と原告が続ける。

「内容自体が荒唐無稽。家を出た当時、父は75歳目前で、パーキンソン病と診断されており、症状のひとつが判断力の低下です。江角さんが父の病気に乗じ、父を言いくるめて結んだものだと思っています」

 その証拠として原告側が提出しているのが、とある女優の陳述書だ。

〈ミスター(=元理事長)から、江角さん(原文は江角の本名、以下同)に呼び出されて公証役場に車で連れて行かれたことを聞きました。足の不自由なミスターは江角さん(たち)から両脇を掴まれ、そのまま公証役場に連れて行かれたと言っていました〉

 大要、そう記したのは、岩崎ひろみ(46)。1996~97年、NHK朝ドラ「ふたりっ子」に主演し、プロ棋士の役を演じた女優といえば、ご記憶の向きも少なくないだろう。実は彼女もかつて子どもをKISTに通わせており、その関係で元理事長と騒動後も連絡を取り合っていたという。彼女の弁が正しければ、江角は元理事長を無理やり公証役場に連れて行ったことになる。

ミスターが江角に送っていたLINE

 陳述書は続き、

〈20年7月にはミスターからLINEが来ました。ミスターは江角さんに送った文面をコピーして送ってきました。そこには、「あなたには最初に公証人役場で公正証書を書かされた時に?と思いました。もうこれ以上あなたの感情に振り回されることに疲れました。さようなら」とありました〉

 つまり元理事長は江角と決別していたとし、そして、

〈正直にお話をすることが、私の務めである〉

 と陳述書を結んでいる。

 当の岩崎に取材を依頼したが、回答はなし。

 一方の江角に聞くと、代理人弁護士が長文の回答を寄せた。大要は以下の通り。

「公正証書の作成は、元理事長が、夫人との対立に江角が巻き込まれたことに対し謝罪を繰り返し、自身の弁護士と協議の上、提案したものです。江角が作成を求めた事実は一切ありません。公正証書作成当時、元理事長は正常な判断能力を有していました。作成当事者の意思に沿わない公正証書の作成は絶対にできません」

 著名人同士、真っ向から食い違う主張。

 事の真偽は法廷で明らかになろうが、トラブルの根は実に深そうだ。

週刊新潮 2023年5月18日号掲載

ワイド特集「新緑の便り」より

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