銀座強盗、“ドアを閉めて話題になったバーのママ”が証言 「殺されたら困るなと思いました」
犯行前日のインスタに…
そして真田斗也はほどなく、唐沢雄太の指示で薬物売買などに加担させられることになる。
「トウヤは一緒に暮らす彼女からユウタとのそんな関係を心配され、最近は縁を切りたがってたようです。けれど、ユウタは相手を支配するためなら暴力も辞さない男。暴走族の頭だった頃は“コルク狩り”もやってました。野球帽形をしたコルク素材のヘルメットをかぶってバイクを転がしてるヤツを“イキッてる”と見なして襲う。バールで相手をぶん殴ったという伝説までありましたね」(同)
犯行前日も彼らは一緒にいた。
「前日の夜、ユウタが裏アカウントでやってるインスタグラムに1枚の写真があげられました。写ってるのは寝顔のトウヤです。そこにチラッと写り込んでるのはたぶんAです。19歳のAはハーフの男で、自動車免許を持ってるせいで犯行を手伝わされ、当日は店を襲った三人を乗せてアルファードを運転したっていううわさになってます」
16歳の青白き少年まで巻き込み、その母をも泣かせ、同棲する彼女にも「警察は話を聴きました」(前出・捜査関係者)という余波も招いた今回の事件。16歳少年の実家である横浜市内の団地を訪ねると、祖父と思しき男性が玄関扉の向こうで、
「何も知りませんから」
と言ったきり、呼び鈴にも応じなかった。
少年らの今後は
闇バイトどころか現段階で、顔見知りの不良たちが起こしたものとみられる事件だが、彼らの“罪と罰”について元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、
「少年法が改正されて特定少年と呼ばれるようになった18、19歳の者が一定以上の重い犯罪を起こした場合、原則逆送、起訴されることになりました。今回は強盗という懲役5年以上相当の犯罪ですから、ほぼ間違いなく起訴され、起訴時には実名報道される可能性が高い。たとえ初犯で余罪がないとしても、建造物侵入や器物損壊も派手にやっていることを考慮すると、短くて懲役5年以上、長くて10年以下くらいでしょうか」
16歳少年はどうなるか。
「保護処分になる可能性は高いものの、強盗は重い罪ゆえ起訴されないとは言い切れません。起訴され有罪になれば短くて懲役3年以上、長くて6年以下くらいになるかと思います」
動画で人々に鮮烈な印象を刻み付け、それがネット上に末永く残され、拡散され続けるだろう事件の主たち。やがて実名を報じられ、かつてほどには甘くない制裁を食らうことになる。
映像の向こう側にさまざまな今日的状況を映し出した一件ではあった。
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