広瀬すず「気が強い」のは悪いことか? 姉・アリスとは対照的な唯一無二の女優力
すず憎しの背景にはメンタルの弱さを進んで語る姉・アリスの存在も?
一方「わろてんか」や「知ってるワイフ」など、女性脚本家との相性がいいのは姉・アリスさんだが、彼女はすずさんと対照的に「メンタルが弱い」ことを繰り返し語っている。先日は「アナザースカイ」で、昨年の休養理由は仕事に対する焦りが生んだ体調不良だったことを明かした。過食症になっていたことや、妹のブレークで焦って悔しい思いをした時期が長かったことも告白。大きな反響と同情を集めていた。
休養前には大量の汗をかいて舞台あいさつを中断したことも大きく報道されていたが、その時も「記事にしないで!」と明るく笑いにしようとしていたアリスさん。朝ドラ出演時も、太りやすい体質を指摘されていたため、共演者とも食事に行かず毎朝ジムに行くというストイックな生活を続けていたという。そうしたエピソードを聞くと、メンタルが弱いのに頑張り屋で健気、と感じる人も多いのではないか。そしてそのアリスさんとの比較が、すずさんの「奔放」「気が強い」イメージをさらに際立たせてしまっている側面は否めない。
とはいえ、アリスさんも昔は相当の問題児だったという。10代後半は「イヤイヤ期」だったと認めており、あまりの態度の悪さに先輩の勝地涼さんが説教をしたそうだ。しかも女性社員の言うことは聞かないと、唯一の男性である勝地さんに直々に社長が頼んだというが、彼の説教も聞き流していたというから相当なものである。
アリスさんも、「かわいければ態度が悪くてもなんとかなる」を地で行く人だった時期があったのかもしれない。しかし今の彼女は落ち込みやすく弱い一面も隠さないため、すずさんほどは反感を買わない。同じ気が強い性格でも、世間のイメージは正反対なのではないだろうか。
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