広瀬すず「気が強い」のは悪いことか? 姉・アリスとは対照的な唯一無二の女優力
新作映画の発表会で、広瀬すずさんが「気が強そうだねと言われることが多い」と発言してネットニュースを騒がせていた。発言自体に特に問題があったわけではないが、ご本人としてはそう言われることにコンプレックスがある様子。「気が強くないってどこかで思いたいです」と締めていた。
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人前に立つ職業なんて気が強くないとやってられないでしょ、と理解を示す声も増えてきた。けれども彼女に関しては、いまだに2015年のバラエティー番組でのスタッフに対する発言が尾を引いている。ドラマの裏方さんたちの仕事について、なぜそういう仕事をやっているのか疑問を感じるという旨のことを口にしてしまった。
当時の彼女はまだ10代。幼さゆえの発言だったろうが、職業蔑視だと炎上した。騒ぎを受けてSNSで謝罪したものの、その日はすずさんの誕生日。「おめでとうコメントでパンク」「ありがとうありがとうありがとう」とはしゃいだ投稿の後だったため、真剣味が足りないと反感を買っていた。
だから今回も、「気の強さより我が強いだけ」「気が強そう、ってわざわざ言われるなんてよっぽど」など、なかなか辛辣なコメントが多い。
ちなみに炎上発言の翌年も、コインランドリーの利用者に対して「洗濯機を買えばいいのに」とコメントしてプチ炎上している。おそらく、素直な人なのだろう。きっとその頃までは、周りの大人が自由な発言を面白がってくれた成功体験も多かったのではないだろうか。あるいは、なんでも正直に言うことが誠実であり美徳であると考えるタイプかもしれない。ただ、たとえ彼女の言葉に傷ついたとしても、誰が彼女をたしなめたりできるだろうか。あれだけの美貌と実績を持ち、数多くの業界人に寵愛されている人だ。彼女が周囲や世間を刺激するのは、「気が強そう」だからというより、「世の中の不公平感」を感じさせるからにも思える。
今回も映画の監督が、最近ときめいたことはと聞かれて「すず」と発言。「こんなに美しい人なんだ」と語っていた。彼女を指名する監督や脚本家は圧倒的に男性が多いが、「顔が良ければ軽率な発言をしても許されるんだね」という印象に拍車をかけることもあるだろう。以前デヴィ夫人も、すずさんのスタッフへの発言を「かわいいから(許せる)」と擁護した男性タレントに苦言を呈したことがあった。ただ男性クリエーターたちからすれば、そうした毀誉褒貶こそが「ファムファタール」としての素質の証明そのものに映るに違いない。世間が騒げば騒ぐほど、彼女を起用したい男性クリエーターは増えるはずだ。
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