巨人・三塁手で2年連続GG賞の岡本 “ミスター超え”に黄色信号? 一塁手での出場が続く主砲の本心はいかに

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 巨人の主砲・岡本和真内野手(26)が、本職の三塁手ではなく一塁手としてスタメン出場を続けている。一塁手のレギュラーだった中田翔内野手(34)が負傷で離脱し、守備に優れたルーキーの門脇誠内野手(22)に、定位置の“ホットコーナー”を奪われたためだ。岡本は今季、長嶋茂雄終身名誉監督や原辰徳監督もなしえなかった三塁手での3年連続ゴールデングラブ(GG)賞を目指しているだけに、その心境は複雑だろう。

9日から一塁手

 新潟県で9日に行われた巨人対DeNA戦。それまでは開幕から全試合「4番・三塁」で先発出場していた岡本が、今季初めて「4番・一塁」でスタメンに名を連ねた。代わりに三塁のスタメンに抜擢されたのが、広い守備範囲と強い肩に定評のある門脇だった。

 もちろん、昨季は2年連続でGG賞に輝き、三塁守備に強いこだわりを持つ岡本はそのまま三塁で変えず、中田の代役として門脇に一塁を守らせるという選択肢も考えられた。ただ、原監督は三塁手としての岡本のプライドより門脇の守備力を優先させたのか、決断したのは「一塁・岡本」「三塁・門脇」だった。

 あるスポーツ紙記者は、「原監督は常々、『和真が三塁を守って4番を打つのが理想』と話しており、いくら門脇の守備がいいからといって、負傷もしていない岡本に変えて三塁を守らせたのはびっくりした」と驚きを隠せない。

 門脇はこの日、プロ1号となる2ランホームランを含む3安打4打点と大爆発。その後も三塁手としてスタメン出場を続け、打率は2割以下とバットは物足りないが、守備面では数々のファインプレーでチームを救っている。

 一方、9日をきっかけに一塁手でのスタメン出場が続く岡本は17日時点で、打率309、ホームラン6本と打撃面ではまずますの成績を残している。ただ、ある巨人関係者は「今季はミスター超の3年連続GG賞に強い意欲をみせていたので、このまま一塁手での出場が続くのは面白くはないだろう」と岡本の気持ちをおもんぱかる。

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