「略奪女」と批判されてもこじるりには響かない理由 徹底したタイムパフォーマンス思考の功罪

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野心的に見えるものの実は「お嫁さんになりたい」人だった 徹底したタイムパフォーマンス思考

 明るく元気なキャラクターと番組回しのうまさから、「野心家」「上昇志向の塊」と言われがちなこじるり。けれども2018年のインタビュー記事を見ると、芸能界での成功にはあまり興味がないという発言がある。

 むしろ雄弁に語っていたのは、同じ事務所の大先輩である榊原郁恵さんへの憧れだ。芸能活動をしながら恋愛に結婚、出産といった人生の節目を迎えている生き方をほめそやしている。実はその前に、同じく事務所の大先輩として井森美幸さんの名前も挙げているが、彼女についての言及はほとんどない。バラエティーを主戦場とした頭の回転の速い女性タレントという点では、むしろ井森さんとの方が共通点は多いはずなのに。

 加えて、20代で結婚したいということを強調している。漫画家との破局後に出演した番組では、「30歳までに結婚できたらいいな」、「マジで2年間無駄にした気がする」などと話していたが、30歳になるまでに結婚をすることに相当こだわりがあるように感じられる。それは郁恵さんへの憧れにも見られるように、芸能人としての知名度と仕事を確保しながら出産もするには、なるべく若いうちに、という意識があるからではないだろうか。

 こじるりの徹底したタイムパフォーマンス思考は、本人の性格もあるだろうが、バラエティーでの活躍に影響された部分が大きいようにも見える。前述の記事内では、「限られた時間のなかで進行しているので、普段からテンポよく答えるように意識している」「毎回共演者は変わるし、同じ状況はないので、どんどん気持ちを切り替える」という仕事への向き合い方を語っている。こうした姿勢が評価されていたことで、彼女のタイムパフォーマンス思考はますます強固なものになっていったのかもしれない。

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