「僕の奥さんは世界で一番性格がいい」 渦中の山川穂高は愛されキャラ、西武ファンを落胆させた“表と裏の顔”

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ホームランを打つときの決めポーズ

 沖縄県出身の山川は、母子家庭の一人っ子で育った。幼稚園の時に習字を習い、中学生で8段に。また、小学校低学年まではアイススケートをやる傍ら、ピアノも習得している。甲子園出場は叶わなかったものの中部高校から、岩手県の富士大へ。2011年に日米大学野球、12年のアジア野球選手権日本代表メンバーを経て13年、ドラフト2位で西武へ入団した。

「入団時に球団の寮に入るのですが、大学時代から愛用していた電子ピアノを持ち込みました。『エリーゼのために』や久石譲氏の『summer』など、譜面を見なくても弾けると。さらに逆立ちやバク転、バク宙もできると言って、報道陣を驚かせたものです。ちなみに、得意の習字は、球団イベントの際にキャッチフレーズを書くこともあれば、今シーズンのファンクラブ入会特典の一つであるカレー皿に、山川の筆で“完食”と書かれています」(スポーツ紙記者)

 176センチ、入団時は108キロという体格もあってのことだが、その敏捷性はファンにはむしろ「親しみやすい」「ひょうきん」に映った。

「1軍に定着してからは、容貌が女性芸人のゆりやんレトリィバァに似ていたことから、ホームランを打った後、ベンチに戻ってカメラに向かいゆりやんの持ちネタである『調子乗っちゃって』ポーズをマネるのがお決まりになると、持ち前の明るさと親しみやすさから、子どものファンもマネをするようになりました。2018年5月に、ファンに向けて配られた超リアル3Dプレイヤーズおめんがありましたが、特に山川のおめんは人気がありましたね」(前出・ファン)

 その後、辻発彦前監督から「御嶽海に似ている」と言われ、本人もその気になり、2019年シーズンから「どすこい!」とポーズを決めて叫ぶスタイルに変更。これも西武ファンには大うけで、山川の打席のたびにホームランを期待するようになった。

現在は必要な調整を行っている

「どすこい!」ポーズが始まった19年5月、故郷、沖縄・那覇で行われたソフトバンク戦も語り草だ。グラウンド整備をしていた小中学校の同級生の目の前で、リーグ最速となる20号3ランを放ち、チームに勝利を呼び込んだ。

「凱旋アーチで、お立ち台。そして球場のファンと、どすこいを決めて……これでもう、完全にライオンズの顔になってくれたと思いました。ここ数年は、ケガに悩まされてはいますが、それでも山川のホームランが出るだけで、球場の雰囲気はガラッと変わります。男女年齢問わず、愛されるキャラクターだっただけに、女性への性的暴行なんてとても信じられなくて」(前出・ファン)

 別のファンによると、最近、西武の本拠ベルーナドームや各試合会場で、山川の背番号「3」をつけたユニフォームやTシャツ、タオルなどを身にまとうファンの数が減った気がするのだとか。

 球団関係者によると、選手グッズの売り上げは、その選手の試合出場と比例しており、山川の場合、今シーズン開幕直後の4月10日にふくらはぎの張りなどから1軍登録を抹消していることから、その影響ではないかという。とはいえ、2度目の登録抹消となった今回も、グッズ売り上げに影響を及ぼすことは必至だろう。

 改めて、今回の騒動についての見解を球団広報部に問うと、

「捜査状況を含めた詳細の把握もできていないため、推移を見守りたいと考えています」

 今後、事態の進展次第で、山川本人がファンや関係者に向けて、説明や会見を開くのかどうかについては、

「捜査の状況を見守っており、捜査に支障が生じる可能性も否定できないため、現時点では会見等の予定はございません」

 山川本人は「現在は必要な調整を行っております」(同)とのこと。あの豪快なフルスイングを再び見ることができるのかどうか、ファンは気が気でない。

デイリー新潮編集部

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