「僕の奥さんは世界で一番性格がいい」 渦中の山川穂高は愛されキャラ、西武ファンを落胆させた“表と裏の顔”

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「あー、結婚して良かった!」

 5月9日から15日までロッテと楽天を相手に、本拠地ベルーナドームで「勝負のホーム6連戦」を行った埼玉西武。結果は、3連敗のあと1勝1敗1分け。トータル1勝4敗1分けとなった。

 敗因は色々あるだろう。しかし、今の西武ファンにとって気がかりなのは、やはり、この男……最多本塁打(3回)と、ベストナイン(3回)、特に昨シーズンは最多本塁打と最多打点をとった主砲、山川穂高(31)である。

 6連戦最中の11日、「文春オンライン」が報じた記事は、一般読者はもとより、西武ファンにとって大変な衝撃だった。山川が昨年11月、東京都内のホテルで知人女性に性的暴行を加えた疑いがあり、警視庁も捜査していることを明らかにしたのだ。翌12日、球団は1軍登録を抹消。本人は取材に「何も話すことはありません」と答えたのみである。

 登録抹消の理由について、球団広報部に問い合わせると、

「今回の登録抹消は、コンディション調整など総合的に判断いたしました」

 ネット上では他球団の選手の醜聞も挙げながら「バレなきゃ何をしてもいいと思っている」「野球選手なんかこんなもの」など、厳しい意見が多く寄せられている。山川については「女性記者を贔屓にしていた」「飲むと絡み、酒癖が悪い」という記事もあった。また、騒動が明るみに出ると同時に発売された新グッズに対しても「そんなの売っている場合か」という書き込みまで。

「いかにも遊んでそう」「チャラいキャラだけに、さもありなん」とも書かれた山川に猛省を促すのは当然だ。しかし、一連の騒動にもっとも胸を痛めているのは、他ならぬ西武ファンである。

 WBC準決勝メキシコ戦で8回裏、貴重な犠牲フライを打つなど、数少ないチャンスでしっかり結果を残した山川。勝負強さを見せたバッティングもさることながら、今シーズンの開幕を前に、ファンの関心は「シーズン中に取得する国内FA権を行使し、オフに他球団へ移籍するのではないか」だった。今となっては1軍復帰どころか、刑事処分を受けるかもしれない事態となっている。

〈あ~、結婚して良かった! 僕の奥さんは世界で一番性格がいい(笑い)。家ではめちゃテンション高いです。野球の話をずーっと奥さんにしてる。「うん、うん」って聞いてくれる。鬼のイエスマン。超、ストレスが抜ける。家で落ち込むとかない。帰ったら風呂ができてて、出たら飯がでてきて、パジャマも出てて。最強だわ、誰も勝てないよ(笑い)〉

 2018年10月、西武がリーグ優勝した際、「スポーツ報知」に寄せた山川の手記である。

「これを読んでもわかるように、山川選手と言えば愛妻家で、チームの中でも一、二を争う、愛されキャラでした。それだけに今回の報道は驚くというよりガッカリした気持ちの方が強い。スタートダッシュに成功したかにみえたチームが、今やBクラスですからね」

 ベテラン西武ファンが嘆くのも無理はない。実は、この手記が書かれたシーズンは、松井稼頭央監督が現役引退した年でもある。リーグ優勝はしたものの、クライマックスシリーズでチームは敗退したが、〈普段の行動や野球への姿勢を見て学ぶことばかりでした〉と、感謝の気持ちを明かしていた松井監督の就任1年目に、この騒動である。

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