「大谷翔平」を毎週報じる女性週刊誌 セレブ感、羽生結弦との共通点…60代以上”女性読者”の目線とは
CMでも規格外
山田さんはWBCのテレビ中継を分刻みで記録した視聴率の資料を見る機会があった。そこで「CMになっても視聴率が落ちなかった」というデータを見せられ驚愕したという。
「昭和のテレビ番組ならいざ知らず、今のテレビ業界では考えられないことです。なぜ視聴者はCMになってもチャンネルをザッピングしなかったのか、答えは明白で、大谷さんのCMがたくさん流れたので女性が夢中で見ていたのです。大谷さんは大手化粧品メーカーのコーセーが発売している『コスメデコルテ』のCMに出演しています。広告効果は抜群で、今、コスメデコルテは飛ぶように売れています」
コスメデコルテは、いわゆるハイブランドな化粧品だ。こうした商品のCMは、今も大物女優が起用されることが多い。
例えば、P&Gが発売する高級化粧品「SK-II」のCMには、長年、桃井かおり(72)が起用されている。本来ならこれが普通なのだ。
「ところがコーセーさんは、大谷さんを選びました。男性、しかもアスリートが女性用化粧品のCMに抜擢されるなど前代未聞ですが、大谷さんは肌が非常に綺麗です。CMは対象層に届き、大ヒット商品になりました。昭和の時代、長嶋茂雄さん(87)と王貞治さん(82)は国民的な人気を誇り、お二人とも様々なCMに出演されました。それでも“ON”が女性化粧品のCMに起用されることは考えられなかったはずです。この1点を取っても、大谷さんはまさに規格外の選手と言えるのではないでしょうか」(同・山田さん)
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