「大谷翔平」を毎週報じる女性週刊誌 セレブ感、羽生結弦との共通点…60代以上”女性読者”の目線とは

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

 今年3月に開催された第5回WBCをきっかけに、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平(28)を巡るフィーバーが起きたことは記憶に新しい。3月22日の決勝戦が終わっても、いまだに“大谷フィーバー”は続いている。これに驚くテレビ局や出版社の関係者は少なくないようだ。

 ***

 テレビ朝日は5月7日、「緊急特報!侍ジャパンWBC世界一の熱狂!」を午後7時から放送した。ライバル局の関係者は「視聴率に驚きました」と言う。

「テレ朝は日曜のゴールデンタイムにぶつけてきましたが、世帯視聴率は一桁台の後半だろうと予想していました。ところが蓋を開けてみると、15・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率でした。いまだにWBCの熱狂が醒めていないことを痛感しましたが、それを今も牽引しているのが大谷さんであることは間違いありません」

 デイリー新潮は3月15日、「侍ジャパンの視聴率がスゴすぎて他の番組にトンデモない影響が…イタリア戦は29年前の名勝負を超える可能性も」の記事を配信し、視聴率の分析を紹介した。

《最も見ていた視聴者層はやはり往年の野球ファン世代であるM3層(50歳以上の男性)の43・4%、次いでF3層(50歳以上の女性)の38・6%は当然としても、それに続くのは意外なことにF2層(35~49歳の女性)の24・2%で、M2層(35~49歳の男性)の21・2%よりも高かった。つまり、女性視聴者のほうが多かったことになります》

プライベートジェット

 テレ朝の特番も同じ傾向だったという。となると、「35歳以上の女性、特に50歳以上の女性は、今も大谷翔平に夢中」ということになる。担当記者が言う。

「興味深いのは女性週刊誌のラインナップです。1957年創刊の『週刊女性』(主婦と生活社)、58年創刊の『女性自身』(光文社)、そして63年創刊の『女性セブン』(小学館)の読者層は、現在60代の女性がボリュームゾーンです。そして3誌とも必ず毎号、大谷さんの記事を掲載しているのです。特番の視聴率と3誌の編集方針を重ね合わせると、多くの60代女性がテレ朝にチャンネルを合わせ、高視聴率に貢献したと考えられます」

 思い起こせば3月1日、大谷はプライベートジェットで羽田空港に降り立った。この日から3誌の報道合戦も幕を開けたのだ。

 女性自身は3月21日号のグラビアページで、「大谷翔平 GET READY!」と題し、ナゴヤドームでの練習風景を紹介した。さらに折り込みのムック『侍ジャパン 大解剖BOOK』でも冒頭で大きな大谷の写真を掲載した。

 やはり週刊女性の3月21日号も、羽田空港に到着した大谷の姿をグラビアに掲載。さらに「大谷翔平4000万円チャーター機で会いに行った女性」という記事も掲載した。

「記事は大谷さんが羽田空港から名古屋に移動する様子やファンの熱狂、韓国代表の投手が『痛くない場所にぶつけようかな』と問題発言したことなど、当時のトピックスを手堅くまとめていました。ちなみに《会いに行った女性》と意味深なタイトルでしたが、これは大谷さんが母親に会いに行った可能性があるというオチでした」(同・記者)

次ページ:第四の柱

前へ 1 2 3 4 5 次へ

[1/5ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。