義父の遺体を確認した僕に警察は「もう一人も確認を」と言った 被害者と加害者の身内になってしまった息子の手記
母が義父を殺したあとに自ら命を絶つ――18歳の春にそんな凄絶な経験をした俳優・前田勝さん。
前田さんはその体験を著書『遠い家族―母はなぜ無理心中を図ったのか―』につづっている。前回の記事では、警察に求められて義父の遺体を確認させられたところまでを見た。2回目の今回は、さらに襲った悲劇とその時の心情を前田さんに振り返ってもらおう(以下、同書をもとに再構成しました)。
【事件に至るまでの概要】
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