「世界一受けたい授業」に岸田首相が出演するにあたって参考にしていた安倍元首相の有名なシーンとは?
政府広報番組
13日、「世界一受けたい授業 サミット直前SP 岸田内閣総理大臣特別授業!」(日テレ系)に岸田文雄首相が出演した。首相就任後、バラエティ初出演となった今回、その経緯や首相が参考にしていた人物などについてレポートする。
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番組は、来週に迫った「G7広島サミット」と「首相の仕事」について、岸田首相が生徒役のタレントらに授業を行うといった内容だった。
「出演の話を聞いたときは生徒役じゃないの? などといった皮肉も聞かれたのですが、番組を見た感じで言うと、良い意味でも悪い意味でも“政府広報番組”に仕上がっていたなぁというところでしょうかね」
と、政治部デスク。
「時の宰相が大変な責任を背負って日々、仕事をしていることがイヤ味なく伝わるようにとてもよく工夫されていましたね。首相の方もリラックスして笑顔を絶やさず、いつも以上に丁寧に振舞っていたように見えました。クイズ形式でわかりやすく政治の世界を解説してくれるのも首相の好感度をアップさせたように感じます」(同)
親しみやすいキャラを
「出演については“そんなのやってる場合か? 仕事しろ”などといった批判もありました。放送後も世の中ではそういった意見が多く出ているでしょうし、私もそれを否定しませんが(笑)。しかし、親しみやすいキャラを訴えかけるという試みとしては、成功だったのではないでしょうか」(同)
G7広島サミットは当然ながら政府与党の独壇場。失速が続く立憲民主や、勢いをつけたとはいえ自民に比肩するには遠く及ばない維新に差をつけるには絶好の機会と言えるだろう。
「首相はかねてメディアの力の大きさを実感しており、味方につけられるように腐心してきました。例えば、今回の放送でも言及がありましたが、閣僚のスキャンダルをワイドショーでネチネチあげつらわれるのは政権にとってボディブローのように効いてきますから。メディアとなれ合いたいということではありませんが、良好な関係を継続する中で、ここぞという際に出演してアピールする……。一応自然なタッチの政府広報というわけですね」(同)
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