秋篠宮さまの「即位」に関するお考えが垣間見えた「英国戴冠式」

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即位への思い

「もちろん本心を具体的に明かされることは決してないようですが、年齢を重ねてからの即位に何らかの抵抗感はお持ちのようにもうかがえます。上皇陛下が退位を決断されるまでにこなされてきた務めを身近でご覧になって、そういった気持ちが強くなっていったのかもしれませんね」(同)

 とはいえ、秋篠宮さまが皇位継承順位1位なのは動かしようのない現実である。天皇皇后両陛下に次いで、皇室外交の中心的な役割を担わなければならないお立場なのは言うまでもない。

「今回の英国訪問を機に皇嗣として積極的に振る舞って行こうとされるベースには、そういった“即位への思い”があるのかもしれないと拝察しています」(同)

 今回の戴冠式参列に関連した話題としては、テレビ東京が10日にアップした皇室関連動画が宮内庁の一部でも注目を集めているという。全体は17分程度で今回の英国訪問に因んだ様々な話題を紹介する内容なのだが、その中に、秋篠宮ご夫妻への「お声がけ」場面がノーカットで収録されている。

「お声がけ」場面について

 テレ東の記者が、戴冠式から戻られたご夫妻に声をかけ、その印象を尋ねるのだが、紀子さまは胸に手を当ててしばらく沈黙されて秋篠宮さまの方を見やった後、小さな声で「素晴らしい(式でした)」と発言されているように聞こえる。続いて記者が式の印象的な場面を尋ねると秋篠宮さまは「どれも印象的でした。あの、非常に音楽とかも素晴らしかったです」とお答えになった。

「記者が動画の中で解説しているように、取材場所として正式に設定されていない公道で今回のようにマイクを向けて声をかけているのはなかなかレアな光景だと思います。ご夫妻も予定になかった中でのお答えとなったせいか、記者の質問と噛み合わない部分がありましたね。取材に対して宮内庁の中からは特に反発の声もなく、むしろ“戴冠式の印象的な場面を問われた際に、中で経験した人でしかわからないお答えがあってもよかったのではないか”などという声が聞こえてはきました」(同)

 戴冠式全体について秋篠宮さまは、「とても荘厳で喜びに満ちた」と表現されてはいるものの、せっかくならばもう少しフランクに胸の内を明かしていただければ、国民との距離もまた縮まるのでは、ということだろうか。

デイリー新潮編集部

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