「働かない社員」がいた方が企業は存続する? 数理物理学者が提言「社会には無駄な3割が必要」
日々の些事から離れられるゴールデンウイークは、またとない「学び」のチャンスでもある。折しも、連休後は「ポスト・コロナ時代」の幕開きとなる。疫禍を経て、われわれの社会は、そして組織はどう変わるべきなのか。数理物理学者による異色の「無駄学組織論」。
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私は無駄が大嫌いです。
その最たるものといえば渋滞。自分の意のままに移動できない渋滞ほど苦痛なことはなく、なぜ渋滞という無駄が生じるのか、どうすれば渋滞を解消できるのかを、数理物理学的に検証した『渋滞学』という本を書いたほどです。...