「中国では誰でも拘束される可能性が」「大使館も役に立たない」 身に覚えのない罪で6年間服役した男性が明かす凄絶な獄中生活
中国に進出した海外企業が技術や情報を窃取されたり、恣意的な法改正で不利益を被るケースが増えている。平成28年から6年間、身に覚えのない罪で服役し、このほど『中国拘束2279日』を上梓した日中青年交流協会元理事長の鈴木英司(ひでじ)氏(65)が、獄中生活と「チャイナリスク」を語った。
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「平成28年7月15日のことでした。シンポジウムの下準備で北京を訪問した帰国の日に、タクシーで北京首都国際空港に到着した途端、いかつい男たちに囲まれて“ニーシーリンムーマ?”(お前は鈴木か?)と聞かれたんです。...