“還暦直前で初婚”モト冬樹が語る「晩婚のメリット」 結婚を決意させた妻の娘の一言とは?
慣れない同棲生活に不満がたまり…
娘は大阪の大学に通っていたから、結婚してからは妻が一人で上京。いよいよ二人での生活が始まったんだけど、オレ、それまでずっと一人暮らしだったから違和感もありましたよ。もともと人を家に招き入れるのが嫌いで同棲もほとんどしたことがなかったから、最初は慣れない共同生活にギクシャクすることも多かった。
それに、オレは「妻」という存在に勝手に「お母さん」みたいなイメージを抱いていたんだ。でも、結婚してみると「うちの妻はどうも違うぞ」と。彼女は“天然”だし、年が離れていたこともあって、お母さんどころか子どもと暮らしているみたいな感覚。それでオレの方もどんどん不満がたまっていったりしたんだけど、このままじゃダメだと思って。それからは「子どもと暮らすのも楽しいもんだ」って、自分の考え方を変えることにしたんです。妻は初めての東京で知り合いが一人もいないし、多分、オレ以上にキツかったんじゃないかと思うよ。
夜型から一変、朝型に
そもそも、オレは結婚したときに「一応、3年間は幸せになるために頑張ろう」と決意していたの。でも、そのためには今までの幸せを捨てなきゃならない。それまで毎晩のように誘われて飲みに出かけていたけど、フットワークの軽い付き合いを引きずったまま次の幸せなんて得られないでしょう。
だから、最初の1年間はとにかく妻のことだけを考えて、仕事が終わったらまっすぐ家に帰るという日々。夜型の生活だったのも朝型に切り替えた。そうしたら、これがまた心地よくてね。せっかちな性格も直って、妻の手料理を時間をかけて味わう喜びも感じられた。食事の後に二人でグダグダ話をするのも楽しいもんで、独身の頃とは全く違う生活になったね。
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