相席スタート山添、オードリー春日…なぜワイドショーで芸人は失敗する? サービス精神が時代に逆行

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

「スッキリ」の次は「ラヴィット!」で、演出が大炎上。奇しくも芸人がMCを務めるワイドショーは、問題が続いている。

「スッキリ」でオードリーの春日さんが、悪ノリでペンギンのいる池に踏み込む様子が放送されたのが3月下旬。MCの加藤浩次さんによる「足元気を付けろ!」という声かけが「前フリ」になったとされているが、生き物への虐待だと批判を浴びていた。ロケ地の那須どうぶつ王国がSNSで日本テレビに苦言を呈したこともあり、抗議の声が殺到。ほどなくして日テレ社長が定例会見で謝罪し、番組MCの加藤さんとアナウンサーも頭を下げる事態となった。ようやく鎮火したのは、のちに春日さんが個人的に施設側に謝罪に訪れたことが報道されてから。表立っては何も言わず、批判に耐えていた姿勢も好感度を上げたようだ。

 一方で「ラヴィット!」は、韓国の店先で売られている唐揚げに、使用済みの爪楊枝を刺した相席スタートの山添さんの振る舞いが炎上。春日さんの騒動があったにもかかわらず、局側は沈黙していた。映像を見る限り、店主の男性と傍らのおかみさんも怒ったそぶりは見せながらも顔は笑ってくれている。「ノリの良いお店のおかげで、おまけしてもらいました」という感じに受け止めてもらえると、制作側は踏んでいたかもしれない。

 しかし結果は春日さんの時以上に非難を浴びている。結果的には番組進行を務める女子アナが謝罪し、配信では該当シーンが全カットに。さらに数日後には、今度はMCの川島さんが改めて謝罪をすることになった。しかし当事者や制作陣にその気配がないことに、再び批判の目が向いている。春日さんのように、山添さんが個人的に謝罪したという話もなく、彼に対する不満の声も多い。クズ芸人として人気を獲得しつつあり、相方のケイさんが妊娠した時の気遣いも話題を集めていただけに、もったいないと言わざるを得ない。

次ページ:嫌よ嫌よは「前フリ」のうち? コンプラ時代と逆行する吉本芸人的サービス精神

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。