原巨人への絶望で「松井秀喜監督」待望論が 実現が難しいニつの理由とは?

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球団サイドは松井に何度か打診

 原退陣の場合、現状、有力な後継者候補と目されているのは、阿部慎之助ヘッドコーチ、高橋由伸・前監督の二人。これに加えて、桑田真澄・ファーム総監督の線もあるといわれる。

 しかし、ミスをした選手に“罰走”を命じるなど、「パワハラ気質」の阿部をはじめ、いずれも瀕死の巨人を救うことは難しそうなのだ。

「“彼”が首を縦に振れば決まりなんですが……」

 とこぼすのは、さる読売関係者である。

「松井秀喜ですよ。実績も人望も抜群。あの長嶋茂雄さんと一緒に国民栄誉賞まで受賞していますからね」

 確かにノースキャンダルのゴジラに決まれば、刷新感は抜群。ファンの期待も高まるだろう。

 ところが、だ。

 関係者が続ける。

「松井が引退したのは、2012年のオフ。以来、ナベツネさんを含め、球団サイドは何度か松井に対して将来の監督就任について打診してきました。それでも彼は首を縦に振らないまま、今に至っています」

巨人の態度に不信感

 理由はいくつかある。

「一つは、松井がニューヨーク拠点の今の生活を変えたくないと思っていること。彼はNYヤンキースのGM付特別アドバイザーを務め、マイナー選手の指導に当たっています。プライベートではマンハッタンの超高級マンションに住み、奥さんとの間に10歳と6歳の2人の息子がいる。プライベートを明かすことを極端に嫌う松井は、衆人に監視されるような日本での生活に耐えられないのです」

 さらには、

「ナベツネさんはじめ、巨人フロントとの確執もあるのでしょう。02年、メジャー行きを決めた際、彼は“裏切り者”呼ばわりされた。しかし、引退するや手の平を返したように監督就任を依頼してくる。そうした態度に不信感を抱いているといわれています」

 別の読売関係者も言う。

「首を縦に振るとすれば、尊敬する長嶋茂雄さんがどうしても、と要請した時でしょう。しかし、長嶋さんも昨秋から入院中と、万全にはほど遠いですからね」

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