「ラーメン組長」射殺事件に絡んで逮捕された、4代目山健組直参組織の元若頭補佐

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野球賭博に関係

 前述の通り、5代目山健組は6代目側に復帰したばかり。床屋襲撃事件は、存在感を際立たせるため、それなりの戦果が傘下組織に求められていた中で発生した抗争事件との見方がもっぱらだった。

「床屋での襲撃に関しては襲撃犯に部屋を借りてやっている程度で、捜査当局もそれ以上は踏み込めなかったのかもしれません。が、今回の射殺事件については、自身が貸したクルマを処分して証拠を隠滅しようと目論んでいた疑いがもたれており、事件のキーマンと言えるでしょう」(同)

 この元若頭補佐は現在、表向きにはごみ収集運搬業に携わっているという。

「現役時代から野球賭博に関係していたという話があります。余嶋組長も野球賭博の胴元をやっていて、負債がそれなりに嵩んでいたとのことで、その辺りが両者の接点の可能性があると言えるでしょう」(同)

 加えて、こんな情報も。

「火器銃器の取り扱いに精通しているとの噂があり、当局もこれに注目しているという話が流れてきています」(同)

カタギになりたい説

「2019年に2代目古川組の古川恵一組長がマシンガンで射殺される事件が起こっています。この時、マシンガンを用立てたのが、この元若頭補佐だと噂されていますね」(同)

 もっとも、この時のヒットマンは背景について口を割らないまま無期懲役が確定しており、実態が明らかになる可能性はほとんどなさそうだという。「カタギ」になったはずの元若頭と、ラーメン店主の顔を持つ組長との関係について、今後は捜査が進むことになるだろう。

「被害者の余嶋組長がカタギになりたいとこぼしていたという話が出回っていますが、私の聞く限り、それは事実ではないように感じます。本当にカタギになりたいなら何も言わずにそうしているはずですよ。かなり早い段階で弘道会の直参になり、スーパー激戦区の神戸でサバイブしてきた組長がそう簡単に泣き言を吐くとは思えないのです」(同)

デイリー新潮編集部

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