「マンションの植え込みにおしっこ」「靴ベラまで盗まれた」 やりたい放題の外国人観光客……インバウンド復活で激増する「観光公害」

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「備品を持っていかれてしまう」

 活況を呈しているのは東京都内・浅草も同じ。東京スカイツリーや雷門を背に写真撮影に興じるインバウンド客の間をすり抜けつつ浅草寺の「仲見世通り」に入ると、向こうがまったく見えないほどの混雑ぶりだ。浅草寺近くの喫茶店店主は、

「外国人は増えたけど、あいつら金を全然使わないからね。お店で注文するときも、人数分を頼まない。この前も東南アジア系の8人組が“ミックスサンドは8切れだから、これ1皿を頼んでみんなで食べる”なんて言い出してさ。席はしっかり8人分使っておいて、ふざけんなって話だよ」

 ボヤキは止まらない。

「今朝一番で入った東南アジア系の2人組は、店内に『撮影禁止』って(貼り紙に)書いてあるのに知らん顔して写真を撮るんだよ。注意しても無視だし。しかも注文された飲み物を出したら、自分たちで持ってきたポテトチップスを食べ始めるんだから。“ノー・イートよ”と言っても、全然聞かないし」

 浅草のさるホテル支配人も、こんな一件を“告発”する。

「備品を持っていかれてしまうんです。靴ベラやシャンプー、ボディソープのボトルなどです。気付くのはチェックアウトされた後で、追いかけるわけにもいかず、まあしょうがないかな、という感じですね」

 思い返せば、コロナ禍前にも、インバウンドによる「観光公害」は問題になっていたはずなのだが……。5月10日発売の「週刊新潮」では、北海道など外国人に人気の観光地で激増している、観光客による傍若無人な振る舞いについて詳報する。

「週刊新潮」2023年5月18日号

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週刊新潮 2023年5月18日号掲載

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