「エアガンで撃たれ、フライパンで殴打された」被害の現役力士が実名証言! 兄弟子による「暴力事件」を相撲協会ナンバー2「元大関霧島」が協会ぐるみで隠蔽
コンプラ・危機管理担当理事が懐柔に
今年1月に初場所が終わって以降、安西は親方と話し合う機会を数回持った。
「そこではいろいろと“条件”を提案されました。“ヒデが部屋の中で一番下の扱いになるのはどうだ”とか“ヒデに誓約書にサインさせるのはどうか”とか。ただ、自分としては“一緒に生活するのは無理”と言い続けました。その結果、どこかの段階で親方が“じゃあ辞めさせるか”となったのです。ただ、“さすがに断髪式くらいはやってあげねぇとなぁ”とも言っていましたが……」
結局4月になり、断髪式が行われることが決まる。まるで何事もなかったかのごとく、霧の富士は「円満退社」のような形で角界を去ろうとしていたわけだ。そこで安西は、兄弟子に勧められて相撲協会コンプライアンス委員会の弁護士に連絡を入れる。すると弁護士は、
「“聞いていない”と言い、“協会で議題にすることもできるけどどうする?”と聞かれたので“やってほしい”と。すると同じ日に協会のコンプラ・危機管理担当理事の花籠親方が部屋に電話してきて、“協会まで来てくれ”と言われ、両国国技館内の会議室で話をすることになりました。そこで彼は、なんとか霧の富士を穏便に辞めさせてあげたい、といった趣旨の話をしてきました。“断髪式なしで懲戒処分にすることもできるが時間がかかるかもしれない”といった具合に」
安西が弁護士と電話で話した後、花籠親方が懐柔のために動き出す。少なくともこの時点では、協会トップの八角理事長も事案の概要を把握していた、と考えるのが自然だろう。またしても露見した日本相撲協会の隠蔽体質――。
陸奥親方は「兄弟げんかと一緒」
部屋の責任者であり協会ナンバー2の陸奥親方は何と言うか。
――暴行の事案を正式に協会に届け出ていない?
「やった方は暴行じゃなくて指導のつもり。それは家庭でもあるじゃないですか。家庭の兄弟げんかと一緒なんですよ」
――協会に届けずに部屋で解決した、と?
「部屋のことは部屋で片付けるってのは当たり前じゃないですか。それ以上ひどいことであれば報告しないといけないですけど。どこの部屋でもありますよ、兄弟げんかなんて」
これは一体いつの時代の認識なのか。一連の不祥事の教訓はどこにあるのか。5月10日発売の「週刊新潮」では、角界に新たに発覚したこの「暴力事件」の詳細と、相撲協会の変わらぬ隠蔽体質を詳しく報じる。