史上最強アマ横綱「大の里」が稀勢の里を選んだ理由 日体大監督のピンハネ疑惑も影響

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 平成の角界を沸かせた横綱、白鵬(38)と稀勢の里(36)。今度は親方としての対決だ。狙うは賜杯ならぬ超大物の新弟子。土俵外でがっぷり四つに組み合うも、軍配は稀勢の里に。決まり手は――。

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 白鵬は、昨年7月に名跡を交換する形で宮城野を襲名し、部屋を継承。8月、墨田区東駒形に移転した。一方、稀勢の里は一昨年12月に名跡を交換して二所ノ関を襲名。昨年6月、茨城県阿見町の1800坪に及ぶ敷地に立派な部屋を開いた。

「両親方とも優秀な新弟子獲得に熱心ですね」

 と全国紙相撲記者が語る。

「白鵬は、週刊新潮が報じた“マネジャー1億円持ち逃げ事件”をものともしない資金力を誇る。稀勢の里も、拠点を茨城に据えたことで出費を抑え、地元タニマチを囲い込んだ。ともに“軍資金”は十分です」

 軍資金とともに弟子獲得の鍵となるのは“人脈”だ。

「宮城野部屋は、鳥取城北高監督の息子が在籍している関係で、同校出身者が多い。今年の初場所で史上初、所要1場所での十両昇進を果たした“令和の怪物”こと落合もその一人です」(同)

 宮城野部屋には、元学生横綱・川副ら日大出身者も目立つ。

「鳥取城北から日大に進学するルートがあったからです。ただ、今は途絶えて、〈鳥取城北から直接宮城野部屋へ〉〈日大から宮城野部屋へ〉の2ルートが主流になっています」(同)

日体大閥

 対する二所ノ関部屋のスカウト活動は、部屋付きの中村親方(元関脇嘉風)の吸引力なしに語れない。

「出身地の大分県佐伯市をPRするために渓流下りをして大けがをし、市などを相手に損害賠償を求める訴訟を起こしたため、金欠で尾車親方引退後も部屋を継げず、稀勢の里の部屋付きになった。大関にもなっていませんが、人望があり、彼の指導目当てで弟子入りする若者が後を絶たない。部屋頭の友風もその一人。中村親方とは日体大の先輩後輩で、彼と共に尾車から部屋替えしました」(同)

 つまり、こちらは日体大閥になっている。昨年は同大相撲部のキャプテンと寮長が入門。そしてこの春、先輩たちに続き二所ノ関の門をたたいたのが、大学13冠にして2年連続アマ横綱、史上最強アマの呼び声高い中村泰輝君(22)である。

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