「呼び出し先生タナカ」で人気、俳優・小宮璃央の“おバカキャラ”は天然か、台本通りに演じているのか
おバカキャラの難しさ
《「珍解答」について、制作チームとしては、狙いに行った答えは全部、事前のチェックで排除している。珍解答ばかり紹介すると、より「狙い」だと思われてしまうので、名解答や、惜しいけど間違ったものを入れていくことで疑念をソフトにできると思う》
真剣に答えているところがなんだかおかしい。「呼び出し先生タナカ」には、こうした真剣さが足りないのかも……。
「そうしたやり取りがあったことは『週刊フジテレビ批評』(土曜5:30~)で放送されたのですが、視聴者には伝わっていないでしょうね。番組プロデューサーが答えているように『呼び出し先生タナカ』に誤答台本はないと思います。『爆発し』なんて回答は構成作家でも考えつかないでしょう」
「台無し」を「爆発し」と書く発想はまずない。
「『ヘキサゴン』や『めちゃイケ』は、島田紳助(67)や岡村隆史(52)らのMCがその誤答を活かしておバカキャラを成立させていました。もっとも、憎めない天然のおバカキャラも、出演回数が増えておバカっぷりがウケると、どんな誤答をするとオンエアで使ってもらえるのかを意識して、面白い回答をするようになったこともあったでしょう」
ただし、
「最近は芸人の大喜利レベルが高く、視聴者が満足するボケ回答のハードルも上がっています。そのため、誤答のレベルや間違え方にいちゃもんが付きやすいように思います。おバカを演じて長続きできるほど甘くはないのが難しいところでしょうね」
果たして月曜になった「呼び出し先生タナカ」は長続きするのだろうか。