日曜劇場「ラストマン」の次は「VIVANT」 主演の堺雅人より脇役の役所広司に業界が注目するワケ

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興行成績の問題

 ビリングがトメという“名誉”だけでなく、ギャラも相当な額を用意した可能性が高いという。

「もともと役所さんは、映画のギャラは日本一高いと評判でした。1本で1000万円は下りません。連ドラでも約400万円というところでしょう。こんな俳優は役所さんが最後かもしれません。おまけに脚本を厳選して出演を引き受けるだけあって、役所さんの主演作品は賞レースに強いことでも有名です」(同・局員)

 役所の主演作品は、映画でもドラマでも完成度が高いのは折り紙付きだ。しかし最近は、特に映画の主演作で、充分な興行成績が上げられていないという。

「そもそも今の日本映画でヒットするのはアニメばかりです。その上で、役所さんの主演映画は質が高いために観客を選び、メガヒットとは無縁という傾向はありました。とはいえ、今の観客が『役所広司』という名前に興味を示さなくなってきたようにも思います。それこそ興行成績を重視して主演を選ぶなら、織田裕二さん(55)、岡田准一さん(42)、山崎賢人さん(28)という方々になるはずです」(同・局員)

結局は朗報?

 役所は卓越した演技力を誰からも認められ、スキャンダルとも無縁だ。そのためCMの世界でも人気を誇ってきた。だが近年はCM契約が減少傾向にあるという。

「依然としてインフレは収まらず、社会保障費の負担も重く、かなりの日本人が生活に苦しんでいます。賃上げが行われても、生活は全く楽にはなりません。こうした経済状況がエンターテインメントの世界にも大きな影響を与えています。何しろNetflixでさえ退会者が増えていると報じられているのです。娯楽にお金を使える人が減り、それが回り回って役所さんにも影響を与えているのでしょう。とはいえ、役所さんが“主役の座”に対するこだわりを捨てれば、民放の連ドラやNHKの大河などで出演機会が増える可能性があります。視聴者にとっては朗報だと言えるのではないでしょうか」(同・スタッフ)

 ちなみにテレビ業界では、「VIVANT」の内容は「日本版“ミッション:インポッシブル”」と囁かれているという。

デイリー新潮編集部

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