セクハラで失脚した香川照之はいつ復活するのか ドラマ制作担当者に聞いて判明した“意外な問題”

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すっかりテレビから消えた

「お・し・ま・いDEATH!」

 ドラマ「半沢直樹」(TBS系)で、主人公の半沢(堺雅人)に対し、宿敵の大和田常務を演じた香川照之が、絶妙な“顔芸”と親指で首を掻き切る仕草を交えて放ったこのセリフは、ドラマ史に残る名場面である。

 昨年8月、「週刊新潮」が報じた銀座のクラブホステスへの性加害問題で、全てのテレビレギュラー、CMを降板した香川だが、同年12月に歌舞伎俳優・市川中車として舞台復帰を果たしている。しかし、かつてその姿を見ない日はなかったと言っても過言ではないテレビで、その姿を見ることはない。

「ホステスの下着をはぎ取り、臭いをかぐなど、内容があまりにもひどかった。しかも、クラブママの髪の毛をつかんで嬉しそうに笑っている写真まで。ドラマや情報番組のMC、そしてトヨタやサントリーなど一流企業を中心としたCMと、引っ張りだこの人気者でしたが、相次いで降板したのは当然です。今の時代、スポンサー各社は女性問題に性的トラブル、さらに粗暴なスキャンダルを許しません。テレビに出るのは当分、無理でしょう」(スポーツ紙記者)

 まさに冒頭のセリフのように「おしまい」状態になってしまっているらしい。だが、香川の高い演技力と存在感を惜しむ声が、ドラマ制作担当者の間では根強いのだという。

「表立っては言いにくいものの、本音では“香川さんがいてくれたらなぁ”と思っているスタッフは多いと思いますよ。制作会議でも、しばしば名前が出ますがネットでの炎上や局へのバッシングが怖いので、『でも香川さんはまだ不味いでしょ』となってペンディングになるケースもありました」

 というのは、民放キー局のドラマ制作部門に属するディレクター。その背景にあるのは地上波ドラマの低迷と、ネットフリックスやAmazonプライムなどが制作する配信ドラマに押されていることがあるという。

「ドラマ制作の現場では『半沢直樹』のように社会現象を巻き起こすような、作品を作りたいと誰もが思っています。そのために設定やテーマ、そして主演は誰かということを常に考えますが、主演俳優ひとりでドラマはまわりません。軸を作るのは主人公の敵役や、脇役ということになります。香川さんは悪役や敵役はもちろん、頼りないお父さんとか正義感に燃える主人公の仲間とか、どんな役でも演じることができる。しかも、役柄に応じて顔芸だけでなく、表情や立ち居振る舞いに工夫を凝らして、役を作ってくる。だからドラマだけでなく映画でも引っ張りだこの人気だったのです」

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