「ドロドロ血液」汚れの四つの凶悪原因とは? 血管を若返らせる「抗酸化食品」を紹介

ドクター新潮 ライフ

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血管を傷つけるザラメ状の塊

 特に肝臓に中性脂肪がたまってしまう脂肪肝の人は、血中の中性脂肪やコレステロールが増え、それが血管の内壁にこびりつくことで血管が一層こわばり、動脈硬化を引き起こすことになります。脂肪肝と診断される人の血液は、ザラメのようにザラザラしていることが多いのですが、これは赤血球や白血球に比べて非常に小さいはずの血小板が粘っこくくっついてしまっているため。無数の血小板がくっついたザラメ状の塊は、やはり血管の内壁を傷つけたり、詰まらせたりする原因になります。

 ちなみに脂肪肝はその病名から「脂質の多い食事」が原因と思われがちですが、中性脂肪の原料になるのは脂質より「糖質」。つまり、一つ目の「糖」も二つ目の「中性脂肪」も、糖質の取りすぎにより引き起こされます。

 三つ目の「ストレス」も油断はできません。ストレスが血液に与える影響は想像以上に大きく、ストレスや過労、生活の乱れなどを抱えた人の血液は、白血球が糊のようにベタベタになってくっつき合ってしまいます。

歯周病菌は血液に入ってはいけない毒素

 では四つ目の「歯周病菌」はどうでしょう。一見、血管とは無関係にも思えますが、とんでもありません。歯周病菌は歯茎の隙間にある小さな傷から血液の中に入り込み、炎症性サイトカインという物質を放出。この炎症物質が血糖値を下げるインスリンの働きを妨げ、血液中の糖を増加させて高血糖を誘発するのです。

 また、歯周病菌が腸にまで届くと、腸内細菌のバランスが崩れてしまいますし、最新の研究では血液に混じり込んだ歯周病菌がアルツハイマー型認知症の原因になることも分かっています。

 つまり、歯周病菌などの口腔内の悪玉菌は、絶対に血液中に漂わせてはならない毒素なのです。

〈血液の汚れの原因となる四つのファクター。これらを減らすことが血液の浄化、ひいては血管の老化予防につながることは論を俟(ま)たない。具体的な方策はあるのだろうか。〉

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