「鬼滅の刃」「スラムダンク」「名探偵コナン」… 実写を尻目にメガヒットが続く「劇場アニメ」知られざる“ヒットの構造”

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 かつて日本の「アニメ映画」といえば、興行収入10億円突破がヒットの基準とされ、ひと昔前までは「宮崎駿監督のジブリ作品以外で興収100億円超えはムリ」と真顔で語られた。それがいまや「興行収入100億円突破」で、劇場版アニメは“大型ヒット”と認められる時代へ突入。様変わりの背景にあるのは、映画鑑賞から派生した様々な「体験消費」の広がりという。【数土直志/ジャーナリスト】

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 日本国内における歴代興行収入の1位に輝くのは『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(2020年公開)である。...

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