YMO「第4のメンバー」が語る“若き日の坂本龍一さん” 出会いは渋谷公会堂のイチベル制作、モーグⅢCを巧みに使いこなした衝撃

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 細野晴臣さん(75)は4月17日、公式Twitterに文書の写真を投稿した。そこには《坂本くんは数年かけて準備をし永眠しました。御本人も御家族も後悔なく、静かに旅立ったと聞きました。それを知ってから、僕も安らげています》とあった。(全3回の1回目)

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 YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)が結成されたのは1978年2月19日と伝えられている。

 この日、細野さんは、レコーディングなどで面識のあった高橋幸宏さん(1952~2023)と坂本龍一さん(1952~2023)を自宅に招いた。3人はこたつに入り、おにぎりを食べ(みかん説もある)、細野さんがYMOの構想を説明すると、高橋さんも坂本さんもすぐさま賛同したという。

 細野さんがベース、高橋さんがドラム、坂本さんがキーボードを担当。78年11月にアルファレコードからデビューアルバム「YELLOW MAGIC ORCHESTRA」をリリース。79年9月発売のセカンドアルバム「SOLID STATE SURVIVOR」が大ヒットし、一気にスターダムに駆け上がったのはご承知の通りだ。

 デビューから45年の歳月が経過し、今年1月、高橋さんが脳腫瘍により併発した誤嚥性肺炎のため70歳で死去。そして3月、坂本さんも71歳で死去した。

 坂本さんは2014年に中咽頭がん、21年に直腸がんの罹患を公表。22年6月には文芸誌「新潮」(新潮社)で、両肺に転移したステージ4のがんの摘出手術を受けたことも明らかにしていた。

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