「110分６万7000円」吉原の高級風俗店で常連客が風俗嬢を“道連れ”刺殺 20年前にも同じ店で殺人事件が起きていた
ゴールデンウィークの最中、由緒ある花街でおぞましい事件が起きた。５月５日午前、東京・吉原の風俗店Yの個室内で接客中の30代の女性従業員が客に刺殺されたのだ。被害にあった30代の女性は首や腹を刺され重体の状態で病院に運ばれたが、その後死亡が確認された。Yでは20年前にも、同様の殺人事件が起きていた。
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自殺を図った男は手術室へ
「すごかったですよ、パトカーが７、８台来て、ここら一帯は封鎖されてね。遠目ですが救急車に担架で運ばれている様子も見ていました。首をやられたらしいと聞いたから厳しいとは思っていましたが……」
近隣の店で勤務するベテラン男性従業員はこのように騒ぎを振り返った。
事件が発生したのは店がオープンしてまもない午前11時過ぎ。Yの従業員から「女性が男性に刺された」との119番通報が入り、警察と消防が駆けつけると、個室内で首と腹の二箇所を刺された女性と、腹から血を流した男が倒れていた。
「男性客は30代で、持参したサバイバルナイフで女性を刺した後、自殺を図った模様です。女性の傷は内臓に達するほどの深い傷だった。女性は重体で運ばれましたが、まもなく死亡が確認されました。男の方は当初、軽傷とも伝えられましたが、思った以上に傷が深くすぐさま手術室に。容体が回復し次第、逮捕する方針です」（警視庁担当記者）
芸能人もお忍びで来店する人気店
捜査関係者によれば、男はYに少なくとも数回は訪れていた“常連客”だという。被害にあった女性は30代のベテランで、指名を多く獲得している人気嬢だった。同店のホームページの出勤表をみると、全員が20代で該当者がいないように見えるが、風俗の世界では年をサバ読むのは常態化しているという。
午後３時すぎに現場を訪れると、規制線はすでに解かれていたものの、店はシャッターが閉められ、時折、捜査関係者が出入りしていた。出てきた男性従業員に声をかけたが、「何もお話しすることはありません」と答えるのみだった。
Yの創業は1970年代。100店舗以上の風俗店が軒を連ねる吉原の中で最も古くから営業している老舗店として知られる。吉原の事情通が語る。
「現存する最も古い高級店で、代金は110分で６万7000円。面接で厳選した女性しか採用されません。昔は系列店が６店舗くらいありましたが、オーナーが気前のいい人で次々と従業員に分け与え、今はもう一店舗あるだけ。サービスの教育も行き届いており、芸能人がお忍びで来ることもあります」
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