全員集合「チョットだけヨ」50周年 加藤茶が語った“秘話”とブームの“裏側”

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天才コメディアン・加藤茶

「1、2、3、4やったぜカトちゃん。ぐるりと回って、うんこチンチン!」

「イタイのイタイの、飛んでけぇ~!」

「どーも、スンズレイしました!」

 こうしたギャグは頭の中で考えるより、アドリブやその場の思い付きでうまれることが多いと加藤は振り返っている。また、72年6月には、後々まで続くことにる名物コーナー「少年少女合唱隊」もスタート。番組も勢いを盛り返した矢先の10月頃、ついにあのギャグが誕生する。加藤本人の述懐。

《「北風と太陽」って話あるでしょ? それをパロって、太陽ががんばればがんばるほど服を着ちゃうってのをやったんです。でも、ある曲が流れると脱いじゃう。その曲が「タブー」。ただ脱ぐだけじゃつまんないんで、本番で「ちょっとだけよ~」ってやったんです。アドリブですよ完全に。そしたら会場がドッカ―ン!》(朝日新聞2008年12月1日)

 このギャグの原型がお目見えしたのは、それより5年前、ドリフが日劇に出演した時に、舞台上で加藤が転んでしまった。その際にストリッパーのモノマネをしながら「チョットだけヨ」とアドリブで客席を沸かせたことに由来するという。

 昨年2月14日放送の「しゃべくり007」(日本テレビ)に出演した加藤が明かしたところでは、営業で広島に行った時に、現地の興行主からストリップに誘われ、ドリフのメンバー全員で鑑賞に出かけた。他の客に分からないように最前列で見ていたが、登場したストリッパーが常連客に「アンタ、今日も来てんの? アンタも好きねえ」と語っていた。加藤がストリッパーに「こっちお願いします!」と声をかけると「あら、ちょっとだけよ~」。それをパクったという。

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